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美浜原発事故について思うこと
表現上のご注意 当ページ内では、事業主(個人商店を含めて)を社長さん 
またその事業所を会社 従業員さんを社員さんという言い方をしております。

今回事故でお亡くなりになった方へ 謹んでお悔やみ申し上げます。
また 入院されている方へ 一日も早く回復されることをお祈り申し上げます。
原発が事故を起こしたからどうこうじゃなくて…
 労災事故が発生して亡くなるのは必ず下請けの会社の社員さん そして親会社の社長の首が変わってそれでなんとなく むにゃむにゃむにゃ… これでよいのだろうか?
  どうして親会社は、そんなエエ加減の対応しかできないのか 本当に腹が立つ。どうして労災事故になるまでほっとくのだろう 亡くなった社員さんにも家族は、いるんやで。子供の気持ちになったら貧乏でもお父ちゃんに生きていてほしかったって 思うだろうに

 事故は未然に防げると考えるのは、日本独特の考え方で 欧米では、事故は、必ず起こるものであってそのリスクを最小限に抑えるのがリスクマネージメントと言うのだが 今回の事故は、絶対に防げたはずの事故である。 親会社の怠慢…正味所 親会社の担当者の怠慢が原因だと思う。危険を事前に指摘されていながら放置した責任は、許せないしその点は、しっかり追求されるべきである。今回親会社の担当者は、自分の怠慢で4人を労災事故で亡くなったという事実を胸に刻んでほしい。また親会社は、その事実を踏まえた上で安全について しっかり考えてもらいたい。
 労働者安全衛生法で実際 安全管理体制を問われるのは、元請の会社であって 発注した親会社の方は、一切問われません。所轄の監督署は、親会社の社員が1回でも立ち会っていないか記録を探しています。もしそれが見つかれば 親会社にも安全な管理体制が問われ 立件できるのです。頑張れ監督署!!
 以前 広島で軌道橋が落ちた後 鳶さんが盛んに仰っていたことを思い出した。
それは、あの作業鳶が仕切っていたら絶対に落ちなかった。現場の意見に 上が聞く耳を持っていたらこんな事故は、起きなかったと力説されていた。 今回も現場から 検査漏れの指摘があって 報告もされていたのに結局 親会社側に聞く耳がなく 発生してしまった。

 広島の事故以来 労働者安全衛生法の安全管理体制に追加されたが 今回の場合親会社側に安全管理義務を課せる法律は、絶対に必要だ。でないとまた同じ様な事故が必ず発生して 死ぬのは、下請けの社員さん、潰れるのは、その下請けの会社、そして本当の原因を作った親会社は、何事もなく過ぎてゆく こんな制度絶対におかしい!  安全衛生も含めて労務全般受け持つ社労士の仕事をしてゆく上で大きい事故が起こるとやりきれなくなる。
 私らが担当するのは、吹けば飛ぶような小さな会社が殆ど だから 労務管理・安全衛生の基本は、事故をどれだけ未然に回避させるかにかかってくる。労災事故で人が亡くなれば遺失損失分は、労災保険から補填できても慰謝料までとなると 会社の存続に関わる一大事だから… 社員さんは、人材と言う会社の財産だから事故なんかで無くなってほしくない そんな気持ちで無事故で1日が終わることを毎日祈ってます。
…BY 所長


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